
池田が巧みなラケットワークでレシーブを打てば、坂本がスマッシュで攻める。バドミントンは激しいスポーツだ。トップ選手が放つスマッシュの初速は時速300キロ以上にもなる。そんな高速展開のなかで、つねに頭を巡らし、相手の攻撃を封じる手を考える。
いま、女子ダブルス「オグシオ」(小椋久美子/潮田玲子)の人気で、かつてないほど注目を集めるようになったバドミントン。しかし、その中心にいるのは彼女たちだけではない。男子にも注目したい選手がいる。「イケサカ」ペアのひとり・池田信太郎だ。
地元の名門クラブで長年ジュニアの育成に携わっている父の影響で、小さなときからラケットを握ってきた。とはいえ、学生時代には大きなタイトルは獲っていない。当時はむしろ弟・雄一(日本ユニシス)のほうが成績はよく、両親の期待を担っていた。社会人2年目で初めて全国タイトル(全日本社会人)を獲得。その後、大学の先輩でもある坂本修一とペアを組むようになり、世界を意識し始めた。以来、全日本総合、ヨネックスオープン、デンマークオープンなど数々の大会で活躍するようになり、昨年マレーシアで行なわれた世界選手権では、日本男子初となるメダル獲得という快挙を成し遂げた。
オリンピックは人生最大の夢。「だから是が非でも出たい」と語る。代表入りは5月の世界ランキング次第だが、世界に挑戦する心の準備はもうできている。
|